香川檀講演「記憶を形にするアート」(2013年6月7日・京都)

京都 ギャラリーヒルゲート 「夜話市民講座」講演    香川 檀

 

京都のギャラリーで開催される連続講座にお招きいただきました。以下の日程で講演を行います。内容は、「記憶」をテーマにした欧米や日本の現代アートについてです。昨年11月に出版した拙著『想起のかたち――記憶アートの歴史意識』(水声社)をもとにして、私たちの身近な関心につなげ、参加者のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

とくに関西方面のかた、ふるってご参加ください。(香川檀)

――――――――

 

◆日時: 6月7日(金)  19:00~20:30

◆場所&申し込み先:ギャラリー ヒルゲート 

(〒604-8081 京都市中京区寺町通三条上ル西側)

Tel 075-231-3702  Fax 075-231-3750

E-Mail hillgatekyoto@gmail.com

テーマ:「記憶を形にするアート」

参加費 : 2000円

関連URL :http://www.hillgate.jp

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: 2013年05月1日 | 投稿者: 北原恵

コレクション万華鏡展 栃木県立美術館 2013年4月20日-6月16日

『アジアの女性身体はいかに描かれたか』所収の拙文で触れた長谷川春子の戦時下に描いたと推測される絵画2点を、栃木県立美術館のコレクション展で公開中です。

この機会にぜひご覧ください。下の写真は修復前ですが、修復後の美しい画面をご覧いただけます。

長谷川春子はほかに《春夜興》1936年、《妖しいゆめ》1950年の2点のほか、小川マリ、早瀬龍江も併せて展示中です。

http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t130420/index.html

 

 

kokatsu15長谷川春子《小婦国防》1943年                                                                           長谷川春子《異国人物》(仮題) 1939-40年頃?

kokatsu21

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: 2013年04月27日 | 投稿者: 小勝禮子

美術運動史研究会ニュース No.135 2013.4.25

img001

美術運動史研究会ニュースNo.135に、香川檀氏と嶋崎吉信氏による「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012」展の展評が掲載されました。

香川檀 「境界を前にした問い」
嶋崎吉信 「想像力でしょ」

他に、以下の記事も掲載されています。

後藤宣代 「民衆のための美術館―オークランド美術館」
笹木繁男 「香月泰男 古沢岩美」

美術運動史研究会
270-0023 松戸市八ヶ崎1-1-10 山口泰二方
e-mail:  tai2artr@jewel.ocn.ne.jp
fax:047-348-2397

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: 2013年04月27日 | 投稿者: 小勝禮子

桂ゆき-ある寓話 東京都現代美術館 2013年4月6日(土)―6月9日(日)

東京都現代美術館で桂ゆき展、開催中です。
会期中、レクチャーもあります。戦前から戦後まで、ユニークな作風で活躍した桂ゆきさん、
私の大好きな女性画家です。ぜひご来館ください。

桂ゆき-ある寓話  展覧会概要
2013年4月6日(土)―6月9日(日)
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/143/

《人と魚》1954年 油彩/カンヴァス
愛知県美術館

開催趣旨

1935年にコラージュによる個展を開いた桂ゆき(1913年−1991年)は、およそ60年にわたり創作活動を展開した、戦前と戦後を繋ぐ女性芸術家のパイオニア的存在です。本展は、活動の拠点であった東京での初めての包括的な個展として、生誕百年を記念して開催されるものです。

触覚に根ざしたコルクや布などのコラージュ、油絵具による細密描写、そして戯画的な表現を桂が並行して展開したことは、独自の絵画のあり方を示すものとして戦前より瀧口修造や藤田嗣治等から注目されてきました。また戦後は、社会や人への透徹した眼差しと寓意表現を通して、ユーモアに溢れた、多層的な読み取りを可能とする作品を制作しています。旅と文学により培われた、あらゆるものを相対化する思考に支えられたその仕事には、前衛と日常、批評と笑い、日本の民俗的なものと西洋近代の普遍的なものを複眼的に捉える姿勢が貫かれているのです。それは、寓話の脇役から主人公を眺めること、制作した絵を90度回転させること、対象に被膜を纏わせることなど、ちょっとした視点の操作によって、今まで当たり前に捉えてきたことに再考を促すものでした。

本展は、独自の寓意表現を通して、人とモノ、生き物を、その境界を越えて自由に行き来させた桂の作品世界を、絵画の代表作、そして初出品の作品や本の仕事などによって紹介し、欧米の前衛とは別の文脈で育まれた創作の意味を多角的に検証するものです。あらゆるものから自由な態度を貫いた桂の仕事。本展はその複雑で奥深いユーモアに触れる絶好の機会となるでしょう。

■ レクチャー

—終了しました—
日 時:4月20日(土)  14時
会 場:東京都現代美術館 企画展示室 1階B室(桂ゆき展受付左手よりご来場下さい)
講師:鳥羽耕史氏(早稲田大学教授 日本近代文学)
※レクチャーのみご参加ご希望の方はチケット不要です。(展覧会をご覧になられる方は本展チケットが必要になります)

日 時:4月27日(土) 14時
講師:中村宏氏(画家)

日時:5月3日(金) 14時
講師:湯本豪一氏(漫画史 妖怪研究家)

日時:5月11日(土) 14時
講師:小勝禮子氏(栃木県立美術館 学芸課長)

日時:5月18日(土) 14時
講師:小谷野匡子氏(絵画保存研究所 絵画修復家)

日時:5月25日(土) 14時
講師:北澤憲昭氏(美術評論家)

日時:6月1日(土) 14時
講師:Namiko Kunimoto氏(American University助教授 美術史)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: 2013年04月22日 | 投稿者: 小勝禮子

アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012展 三重県立美術館 2013年4月13日(土)‐6月23日(日)

 

Yun Suknam, Pink Room5

 

 

 

 

Yun Suknam, Pink Room 5 , 1995-2012

Kimsooja

 

 

 

 

Kimsooja, Sewing into Walking, Video 1994

Deductive Object, 1997, 福岡アジア美術館蔵

 

 

 

 

アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012

Women In-Between: Asian Women Artists 1984-2012

 アジアの女性アーティストに焦点を絞った日本初の大規模な展覧会を開催します。

アジア地域に生まれ、活動し、また海外に拠点を移す人も含めて、1980年代から現在までの作品を一堂に会し、女性たちの身体や社会、歴史など多方面にわたる関心の有りようや、表現の多様性、時代的な変化を概観するものです。

今日、アジアの女性アーティストは国際展にもしばしば参加するようになり、生涯、アーティストとして活動を続ける女性も増えて来ました。しかし、このような状況は中国を筆頭とするアジア諸国の経済成長を背景にして、国際社会の関心がアジアに向くようになり、またジェンダー意識が社会全般に高まった近年のことであり、長い間、特に日本では、アジア美術や、さらにアジアの女性アーティストに対して、関心が注がれることはきわめて稀れでした。 そこで本展では、「アジア」「女性」という立場で制作してきたアーティストたちの軌跡をたどるとともに、アジアの女性アーティストが、むしろその二重のマイノリティ性、あるいは各地域によって異なる様々な社会的制約を逆手にとって、しなやかに制作をしてきた作品をできうる限りバラエティ豊かにご紹介いたします。 そこではマイノリティの声の集積ではなく、「アジア」「女性」「アート」が掛け合わされたところで生まれる、新鮮な魅力と熱気に満ちた創造性に出会うことができるでしょう。

西はパキスタンから、インド、バングラデシュ、中国、フィリピン、シンガポール、台湾、韓国など、日本を含めた16か国・地域の48人による、約110件の作品を5章に分けてご紹介いたします。

第1章      女性の身体 -繁殖・増殖、魅惑と暴力の場

第2章[1] 女性と社会-女性/男性の役割、女同士の絆

第2章[2] 女性と社会-ディアスポラ、周縁化された人々

第3章 女性と歴史-戦争、暴力、死、記憶

第4章 女性の技法、素材-「美術」の周縁

第5章 女性の生活-ひとりからの出発

 

http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t130126/index.html

 

2013年1月26日(土)~3月24日(日) 栃木県立美術館展は終了しました

休館日:月曜日(2月11日は開館)、祝日の翌日(2月12日、3月21日)

主催 栃木県立美術館

助成 芸術文化振興基金、公益財団法人吉野石膏美術振興財団

公益財団法人ポーラ美術振興財団

http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/catalogue/women_in_between/women_in_between_shosai.htm

ひきつづき三重県立美術館に巡回します。

アジア16か国・地域、48人の女性アーティストによる日本初の大規模展覧会

2013年4月13日(土)‐6月23日(日)

開館時間=9:30-17:00(入館は閉館時間の30分前まで)

 

休館日=月曜日(4月29日と5月6日は開館)、5月7日(火)

 

観覧料=一般900(700)円/高大生700(500)円/小中生400(300)円

 

( )内は前売りおよび20名様以上の団体割引料金

*この料金で常設展示もご覧いただけます。
*身体障害者手帳等をお持ちの方および付き添いの方1名は観覧無料

 

*おもな前売券販売所:チケットぴあ、サークルKサンクス、セブン-イレブン他シャージア・シカンダル《SpiNN》2003年 福岡アジア美術館蔵

シャージア・シカンダル/パキスタン
《SpiNN》
2003年 ビデオ

福岡アジア美術館蔵

 

[主催]

三重県立美術館、公益財団法人三重県立美術 館協力会、朝日新聞社

[助成]

公益財団法人岡田文化財団

[後援]

三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: 2013年03月31日 | 投稿者: 小勝禮子