【研究会】「1970年代女性アーティスト」:「フェミニズム&アート研究プロジェクト」2023/3/11

「フェミニズム&アート研究プロジェクト」では、第5回研究会「1970年代日本の女性アーティスト」を開催します。

■「1970年代日本の女性アーティスト」

■発表者:
 ① 原口寛子(アーティスト、大阪大学大学院生)
 「女性アーティストがヴィデオを撮ること、見せること:「ウーマン・ヴィデオ」と出光眞子≪おんなのさくひん≫」
 ② 池田明日香( ジャン・ムーラン・リヨン第三大学大学院生)
 「ウーマンリブと美術における視線と身体」

■日時:2023年3月11日 17:00ー19:30(日本時間)Zoomのみ

■お申し込み先:https://docs.google.com/…/1KP5WIAKogNvjM05Chqn6N7…/edit


■概要:
今回の研究会は「1970年代日本の女性アーティスト」と題し、メディアや美術など越境的な領域から、ウーマン・リブ、フェミニズムの誕生した時代にかかわる女性の創作活動について、原口寛子さん(大阪大学)、池田明日香さん(ジャン・ムーラン・リヨン第三大学)のお二人の研究者から、主に1970年代の美術と女性美術家の仕事、表現についてお話を伺いたいと思います。

コメンテーターにお迎えする足立アンさんはcollaborative cataloging japan(https://collaborativecatalogingjapan.muvi.com)の代表を務めておられ、長らく日本の前衛芸術を世界的に紹介する仕事に携われています。日本でのウーマン・リブと女性美術家は、よく知られる米国のフェミニズム美術とは、おそらくことなった関係を結び、異なる状況を生んでいます。日本のフェミニズムに対する関心が高まるなかで、美術、視覚文化ではどのような状況が発生し、どのような表現や創作があったのか、今いちど学び直したいと思います。

近年、長らく男性中心主義的だった美術界の構造の見直しが行われるなか、1970年代の美術と女性の活動から学ぶことは大きいでしょう。日程が目前に迫っていますが、たくさんの方々のご参加をお待ちしております。何か

■問い合わせ:中嶋泉(inakajima@let.osaka-u.ac.jp)まで
運営:北原恵 ユナ なかにしみほ 中嶋泉 水野僚子

【研究会】「フェミニズム&アート研究プロジェクト」:2022年度の研究会

 フェミニズム&アート研究プロジェクトでは、2022年度に以下の研究会を開催しています。(科研(c)「美術における移動と表現の思想」と共催)

■ 2022年4月26日(火)15:00~17:00 
穂積利明氏(インデペンデント・キュレーター、元北海道立近代美術館シニアキュレーター)
「クィア?アート?:LGBT+アートのキュレーションとアートにおけるクィア・リーディング」

■ 2022年5月28日(土)10:00~13:00 
金子牧氏(カンザス大学美術史学部准教授)
「現代のご真影:天皇、美術、そしてお尻の穴」

■ 2022年10月22日(土)10:00~12:30
岩間香澄氏(アーティスト、日英西翻訳家)
「反逆のフェミニズムへようこそ:ラテンアメリカのフェミニズム、アート、アクティビズム」

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カテゴリー: 未分類 | 投稿日: 2023年02月27日 | 投稿者: 北原恵

【研究会】「フェミニズム&アート研究プロジェクト」発足のお知らせ

 フェミニズム&アート研究プロジェクトは、フェミニズムの視点から美術史を見直し、女性美術家の研究を深めることを目的として、2021年3月に発足しました。アーカイヴを構築し、フェミニズム美術史に関する基礎文献の資料集や研究書の刊行によって、その研究基盤を整備します。対象になるのは、現代の日本の/めぐる女性の画家、彫刻家、写真家、映像作家、パフォーマーらの活動です。

  

設立の経緯については以下の「「フェミニズム&アート研究プロジェクト」の創設」をご覧下さい。https://ir.library.osaka-u.ac.jp/…/88305/NG_40-41_015.pdf

  

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: 2023年02月27日 | 投稿者: 北原恵

【インタビュー】「プロテスト・アートから考えるベラルーシ」RELATIONS, 2022.2

2020年ベラルーシの民主化運動から生まれた抵抗するアートについて、インタビュー記事が、美術系ウェブマガジン『RELATIONS』vol.7で公開されました。

北原恵(聞き手)×エフラシニア
「プロテスト・アートから考えるベラルーシ――創造性と粘り強さ」
RELATIONS, vol.7, 2022.2

お話をうかがったエフラシニアさんによれば、今回のベラルーシの抵抗運動の特徴は、創造性と粘り強さだと言う。人々はどのような抵抗をくり広げているのか? デモでのプラカードや、参加者のファッション、アーティストの描くイラストや作品など、その創意工夫は我々の想像をはるかに超える。アートや視覚文化を通して見えるベラルーシの抵抗精神をともに読み解いていく。

【追悼】イトー・ターリさん、あなたを忘れない

昨年(2021年)9月22日に、イトー・ターリさんが亡くなってから早くも半年が経ってしまいました。その大きな喪失感はいまだに埋めることもできず、これからもできないでしょうが、ターリさんの足跡を少しでも正確に残し、その人生の活動の意味を考えたいと思います。

そのために、2021年3月に発足したフェミニズム&アート研究プロジェクトでは、イトー・ターリに関する文献情報を収集しています(完成後には公開予定)。また、2021年4月に行われた最後公演となってしまった≪37兆個が眠りに就くまえに「自分で額を撫でるとき」≫については、連載アート・アクティヴィズム94「イトー・ターリの新作パフォーマンス」に書きましたので、合わせてご覧ください。


■[連載アート・アクティヴィズム94]
北原恵「イトー・ターリの新作パフォーマンス――「自分の額を撫でるとき」」
『ピープルズ・プラン』vol.92, 2021年5月