6月に東京大学で、 原爆、原発、環境破壊をテーマにしてきたNY在住のアーティスト・尾竹永子さんを招いて、短期集中講座「Delicious Movement (デリシャス・ムーブメント) in Tokyo」が開かれるそうです。
詳しくは、以下をご覧ください。
https://www.facebook.com/events/1473028439383871/
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfZQuxeOh_wKX2ZPmwpCl_pl_91DVIM64-MObhgm-A–WZUFg/viewform
ーーーーーーーー(主催者からの案内)ーーーーーーーーーーー
今年6月、東京大学駒場キャンパスにて、ニューヨーク在住アーティストの尾竹永子さんが教える講座「Delicious Movement in Tokyo」を開催します。今回のワークショップは尾竹さんがアメリカの大学で教えている授業をモデルにした短期集中講座で、体を動かすワークショップと、アメリカのリベラルアーツのセミナーを組み合わせたクラスです。「読む」、「書く」、「動く」、「見る」、「感じる」、「話す」、「聞く」、「考える」を柱に、時間(歴史)、場所(環境)、個人、他者との関わりを学んでいきます。
日時:2017年6月10日、17日、24日 (土曜)
12:00~20:00 (15:00~16:00休憩)
開催場所:東京大学駒場キャンパスコミュニケーションプラザ身体運動実習室②
定員:約20名(国籍、年齢、職業など様々な参加者を歓迎)
3回とも全プログラムを受けられる方、および教育関係者を優先しますが、誰でも応募できます。ダンスの経験は問いません。日本語がわからない方には英語でサポートします。
参加費:無料
この講座は公益財団法人石橋財団、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属「共生のための国際哲学研究センター」、Wesleyan University Patricelli Center for Social Entrepreneurshipの協賛と助成を受けて行われます。
【講師紹介】
尾竹永子さんはニューヨーク在住41年、現代ダンスとパフォーマンスの世界で「エイコ・アンド・コマ」として独自な作品を発表し続け、2014年から始めたソロの活動「A Body in Places」でさらに新たな注目を集めているアーティストです。1970年代の日本で土方巽と大野一雄、ドイツでマニア・シュミエル、オランダでルカス・ホーフィンクに学び、アメリカでは多くのアーティストとコラボレーションをしています。映像作品やインスタレーション、講演、写真展など活動分野は広く、マッカーサー賞をはじめとする多くの賞を受賞。ニューヨーク大学修士課程で原爆文学を専攻し、親しかった作家、林京子さんの作品を英訳出版、また紹介する活動も行ってきました。アメリカの大学では文学、映像、ムーブメント、ビジュアルアートなど多様な方法で 原爆、原発、環境破壊などについて教えています。
【講座のねらいと内容】
作品を発表し続けるアーティストが教えるこの授業では、参加者は「発展」や「生産性」の概念を批判的に問い、思考の対象と自身との距離の変化を体験していきます。近年の尾竹さんの作品に共通するテーマである「見据えること」「ためらい」「個人としての選択」が今回のムーブメントワークでも課題となります。
毎週指定された作品の読書と感想文を書くことが授業の準備になります。日本の大学教育が転換期にある今、人の多様な感じ方、動き方、あり方について対話するこの授業は、教育の可能性を改めて問い直すことにもつながると期待します。
講座には以下のプログラムも含まれ、尾竹永子というアーティストの活動、歴史、コラボレーションも教材として設定しています。
● 6月17日16:00~ WAM(Women’s Active Museum) 館長、池田恵理子さんによる講演
● 6月24日16:00? ウェズリアン大学の日本歴史専門の教授、および写真家、ウィリアム・ジョンストン博士による講演
● 6月24日17:00? 尾竹永子ダンス公演
● 6月24日18:00? 「A Body in Fukushima」のビデオ上映 (原発事故後の福島で尾竹さんがジョンストン氏と制作)
● 休憩時間を使った、少人数でのグループディスカッション(任意参加)
● 授業の後の懇親会では自由な対話と交流(任意参加)
講座についての質問および取材の連絡は、青木光太郎(ko.aoki.2164@gmail.com)までお願いします。