■概要
女性アーティストは、どのようにして生計を立て、制作を継続し、美術界を支えてきたのか。女性は、家計補助や代替労働力として社会に位置付けられてきたが、中堅以上で地方在住のアーティストの場合はどうか。アーティスト自身による報告と貸し画廊を主宰する事例の紹介を行う。一方「多文化主義」を標榜してきたアメリカ合衆国において、女性アーティストの状況に変化はあったのか。本研究会では、女性アーティストを取り巻く諸相について、美術に関わる3人が発表する。
■スケジュール
14:00~14:10 開始(自己紹介他) 司会:小勝禮子(京都造形芸術大学非常勤講師)
14:10~15:30 【発表1】
由本みどり(ニュージャージー・シティ大学准教授/ギャラリー・ディレクター)
「ホイットニー・ビエンナーレを通して考えるアメリカ芸術界の『多様化』と女性芸術
家の活躍」
<休憩>
15:50~16:30 【発表2】
稲垣智子(アーティスト/大阪大学大学院M2)
「持続可能なアーティストの生活への考察―作品を通して」
16:30~17:10 【発表3】
中西美穂(大阪大学大学院D3/大阪アーツカウンシル統括責任者)
「貸し画廊とアーティスト―田村慶子の陶作品《よりしろ》における楓ギャラリーの役割」
17:10~18:00 全体議論 司会:北原恵(大阪大学教授)
*研究会のあと懇親会を予定
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■主催:平成31年度科学基盤(C)(研究代表者:小勝禮子、分担者:北原恵・金惠信)
「東アジアの女性アーティストに見る地域と歴史の境界をめぐる研究」