■■I&G研究会例会
日時:2014年9月21日 13:00~17:30
場所:上智大学・10号館3階、301号教室(四ツ谷駅徒歩5分)
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya
■13:00~13:45 全体会議
■14:00~15:40 発表1:
ラワンチャイクン寿子(福岡アジア美術館学芸員)
「「東京・ソウル・台北・長春ー官展にみる近代美術」展を振り返って」
コメンテーター:金惠信(青山学院大学講師)
■15:50~17:30 発表2:
宮下美砂子(千葉大学人文社会科学研究科博士後期課程)
「「主婦論争」から再考するいわさきちひろの画業」
コメンテーター:坂本淳子(絵本研究者)
総合司会:北原恵
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■ラワンチャイクン寿子さんの発表要旨:
【発表1要旨】
ラワンチャイクン寿子「「東京・ソウル・台北・長春ー官展にみる近代美術」
展を振り返って」
今年(2014年)、全国を巡回した展覧会「官展にみる近代美術―東京・ソウル
・台北・長春」について、主担当の学芸員が展覧会を振り返りあらめて企画の意
味を考察する。
同展覧会は、20世紀前半の日本、韓国[旧朝鮮]、台湾、中国東北
部[旧満洲]で開かれた官設の公募美術展覧会(官展)をとおして、これらの地
域の美術の近代化を紹介する初めての展覧会であった。当時、朝鮮や台湾、満洲
は、日本の統治下・影響下にあり、日本式の制度やインフラが整備されていた。
美術においても、1907年に東京で始まった文部省美術展覧会の制度が各地に導入
され、1922年にソウル[旧京城]で朝鮮美術展覧会が、1927年に台北で台湾美術
展覧会が、1938年に長春[旧新京]で満洲国美術展覧会が始まっている。発表で
は、福岡アジア美術館のラワンチャイクン寿子氏が企画の趣旨と準備経緯を説明
するとともに、展覧会批評や反省点を報告する予定である。コメントは企画を助
けた金惠信氏。
詳細は、イメージ&ジェンダー研究会HPをご覧ください。
http://imgandgen.exblog.jp/