■『EARTH MANUAL PROJECT』
2013年10月4日(金)~24日(木)11:00-19:00 入場無料
(休館日10月7日(月)、15日(火)、21日(月))
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
(神戸市中央区小野浜町1-4 *三宮駅から徒歩20分)
詳細は→
http://kiito.jp/schedule/exhibition/article/4882/
————(中西美穂さんからの案内を転載)————-
秋の澄んだ空のもと、色や音が、あざやかに感じられるように思います。
みなさま、いかがお過ごしですか。
今回は、私が2006年より、公私にわたり交流をつづけるフィリピンのアーティスト、アルマ・キントさんのワークショップと作品展示が10月4日より神戸で開催されることについて、お知らせしたくメールをしています。
ご存じの方も多いかと思いますが、アルマさんは、マニラ首都圏の児童福祉施設や、ミンダナオの内戦の傷跡がまだ残るコミュニティ、フィリピン各地の災害被災地において、地域のNGOと協力しあいながら、人々のための「アートの場づくり」を実践してきました。その「アートの場」は、気持ちをほぐして、自分について考えたり、人に自分のことを話したりといったことを、小さな布作品等の共同創作を通して実践するものです。
今回の神戸では、2006年のビコール地方の台風と火山爆発の被災地、2011年のカガヤン・デ・オロの豪雨による河川の氾濫の被害地の二か所で行った「アートの場」での布の創作をもとにした、<FLOATING WOMBS>というタイトルの新作インスタレーション作品を展示します。
また、この神戸の展覧会は、デザイン・クリエイティブセンター神戸が主催する『EARTH MANUAL PROJECT 展』グループショウであり、その主旨は「アジア各地で防災活動や被災地支援に取り組む建築家、デザイナー、アーティストを紹介する」ことです。このような取り組みが1995年1月17日に阪神淡路大震災で大きな被害を受けた神戸で開催されることは、神戸の隣の大阪に住む私にとっては感慨深く、また、その時に「アートは何もでけへんねんやろか」と考えていたことを思い出し、考えをめぐらしています。
アルマさんとの交流や、神戸の地震のことは、私にとってとても個人的なことであると同時に、それが、今生きる社会のさまざまなこととつながっています。し、そのようなつながりのあちこちに「アート」があるように、私には思えます。
今回、私は、展示のお手伝いを少ししているだけなので、これは個人的な告知なのですが、みなさまに、アルマさんの新作インスタレーションや『EARTH MANUAL PROJECT展』をご覧いただきたく、ここに案内いたします。